このサイトについて

共同研究:フィールドワークとハラスメント(Harassment in Fieldwork:HiF)

この共同研究では、女性・学生・若手研究者がフィールドワークを安全に実施できるように、下記の活動を行っています。

【意識の啓発】
本共同研究では、ウェブサイトを通じて、フィールドワーカーや教員、大学、学会などに対して、女性・若手研究者のフィールドワークにおける危険・問題と安全対策への啓発を行います。

【サロン/セミナーの開催】
定期的なサロン/セミナー「女性・若手研究者がフィールドで直面するハラスメント」を開催し、女性や学生、若手研究者がフィールドにおいて遭遇しうるハラスメントの問題や被害の実態、それらの多岐に渡る背景・事情を把握し、共有・議論する場を設けます。

【被害実態の把握と対策】
大学生以上を対象として、フィールドワークにおける性被害と対策に関するウェブ・アンケートを実施し、被害事例の多様性と対策の実態を踏まえた上で、啓発および対策の方法を検討します。

【体験記の収集と公開】
性被害をはじめとするフィールドワーク中で遭遇した危険や問題、またその対策や対処について記述したフィールドワーク体験記を収集し、ウェブ・データベースの形で公開します。

お知らせ

第4回HiFサロン(FENICS共催イベント)のお知らせ
インスタグラムのアカウントを開設しました
第3回HiFサロン(FENICS共催イベント)の案内:ハラスメントのもやもやを描く-アーティストとの対話
第1回HiF 読書会のご案内:大学にはセクシュアル・ハラスメントが必ずある?/見落とさないための指南書を読む
フィールドワークで遭遇したハラスメント体験談募集

背景と目的

 この活動は、三大学共同研究「女性・若手研究者のフィールドワークにおける危険・問題と安全対策」として組織され、女性や学生、若手研究者が安全にフィールドワークを行うことができるように、フィールドで直面しうる危険や問題について情報を収集しています。それを通じて、フィールドワーカー個々人および研究機関や学会等の注意を喚起し、安全対策の実施を促進させることを目的としています。そのために本サイトは、その成果、関連する活動について情報を共有し、可視化するアリーナを提供したく思っています。

 これまでは、調査者が被調査者を一方的に調査し表象する非対称な権力関係や被調査者のプライバシー保護等の倫理的問題が議論されてきました。しかし、フィールドの人びとと信頼関係を築く中で、女性や学生、若手研究者等、身体的・構造的に弱い立場に置かれやすいフィールドワーカーが直面する危険や問題、またそれらへの対処法はあまり取り上げられてきませんでした。

 女性や若手研究者が調査中に遭遇した危険や問題を分野や学会を越えて把握する試みは、これまで日本では行われてきませんでした。そのため、まずは問題や被害の実態把握を行う必要があり、本共同研究では上記のような活動に取り組んでいます。

 フィールドワークは学問の発展につながる知見をもたらすだけでなく、フィールドワーカーの人生を豊かにしてくれる営みです。しかし、フィールドという特殊な社会空間で生じる様々な危険が、フィールドワーカーの人生を大きく左右することもあります。フィールドワーカーが、そしてフィールドワーカー育成に関わる諸個人・機関がそのような危険にできる限り遭遇しないよう万全な対策をし、また万が一遭遇してしまった際に適切な対処ができるように、本共同研究は模索を続けています。

本共同研究の主旨に賛同し、上記の活動にご協力してくださる皆様に感謝いたします。